共同利用・共同研究(CIRAS)【2019年度】

京都大学東南アジア地域研究研究所附属CIRASセンターは、共同利用・共同研究拠点として、国内外の地域研究機関と連携して共同研究を推進しています。

地域横断型の地域研究の共同利用・共同研究拠点としての機能をより発揮させ、地域研究コミュニティの学術的発展に資するよう、CIRASセンターでは、「地域情報資源の共有化(地域情報学)」と「相関型地域研究」のふたつのテーマを重要な事業として推進してきました。2019年度は、これらのいずれか、あるいは、双方に関連のある共同研究ユニットを公募しました。従来の複合共同研究ユニットの枠組みを取り払い、文理融合の新しい取り組みや、一般社会との連携を通じた新しい地域研究を積極的に推進し、地域研究拠点としての機能のいっそうの強化を目指します。

 

CIRASセンター要覧2019

 

研究ユニット(2019)

 

一般

戦後復興プロセスの共有化 -沖縄と東ティモールの水源確保の在来知に関する認識、保存、活用について-(嶋田 奈穂子)
低成長期の発展途上諸国における亀裂と不安定化の政治経済学─ラテンアメリカと東南アジアの比較─(河合 沙織)
東南アジア映画にみる内戦の語り直し:亀裂の修復と社会再生(篠崎 香織)
東南アジアの脱植民地化におけるイスラムと政治(坪井 祐司)

 

若手

アジアとラテンアメリカの資源政策についての地域間比較研究(岡田 勇)
中央ユーラシアのムスリム地域社会における家族と規範:中東との比較分析(磯貝 真澄)
東南アジア大陸山地部における焼畑農業による積極的な人為的環境利用の歴史的変遷(広田 勲)
西洋音楽の地域情報学的分析―主題の通時性と共時性(河瀬 彰宏)
東南アジアのムスリム社会における女性の社会的地位(光成 歩)
アジアの薬用植物資源の生産・流通・利用の歴史に関する学際的研究:モノから見るグローカルヒストリー(岡田 雅志)
 

JCAS

ポストスハルト期におけるインドネシア華人の文化とアイデンティティ――ネットワークの観点からの考察(黄 蘊)
中国の「一帯一路」構想と中央アジア諸国における国民感情の考察(Dadabaev Timur)

 

地域研究方法論

伝承・文芸から考える災害・災厄対応−東南アジアにおける川の表象を中心として(橋本 彩)
グローバル化・都市化時代のベトナム農村研究手法の再構築(藤倉 哲郎)
消滅の危機にあるチベット牧畜文化語彙に関するシソーラス辞書の作製(山口 哲由)