東南アジア大陸山地部の過去の生業記録のデータベース化および資料集成の作成

代表

広田 勲(岐阜大学応用生物科学部・助教)

共同研究員

広田 勲(岐阜大学応用生物科学部・助教)、柳澤 雅之(京都大学東南アジア地域研究研究所・准教授)、Cahyo Wisnu Rubiyanto(岐阜大学連合農学研究科・学生(大学院博士後期課程2年)

期間

2021年4月~2022年3月(1年間)

目的

  本研究は一昨年度および昨年度に続く継続研究である。昨年度まで東南アジア大陸山地部における生業の歴史的変遷を文献調査等から再検討を行ってきており、生業における諸活動の内容や基本的組み合わせが先行研究の記述とは大きく異なる可能性があることがわかってきた。例えばこれまで、山地部の代表的農業形態である焼畑農業においては、耕作地の作物生産とともに休閑地の林産物採取、家畜飼育、狩猟等多くの生業活動が組み合わさった、複合的かつ効率的な環境利用が重要な特徴であるとされてきたが、19世紀後半および20世紀初頭の記録をみると、こうした環境利用はみられず、現在「伝統的」にみえる焼畑農業も近年形成されてきた可能性が高いことがわかってきている。本研究ではこうした問題意識のもと、山地域の生業および環境を長期的な視点から相対化すべく研究活動を行ってきた。また昨年度まで、約150年間にわたる生業の変遷の概要を把握するとともにより期間を限定し、仏領インドシナにおける重要文献であるPavieらの1879年~1895年の探検記録の分析とデータベース化を行い、着実なデータとして蓄積してきた。そこで3年目にあたる本年度は、これらを継承しつつ、昨年度目指しながらも達成できなかった、成果発表に向けた活動を行うことを目的とする。

研究実績状況

研究成果の概要

 

公表実績

研究成果公表計画, 今後の展開等

 

 

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