村落データベースの高度利用を通じたベトナム農村の長期社会経済変容の分析

代表

藤倉 哲郎(愛知県立大学外国語国際関係学科・准教授)

共同研究員

藤倉 哲郎(愛知県立大学外国語国際関係学科・准教授)、柳澤 雅之(京都大学東南アジア地域研究研究所・准教授)、新美 達也(名古屋学院大学経済学部経済学科・准教授)、澁谷 由紀(東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門・特任研究員)、大泉 さやか(東京大学教養学部東アジアリベラルアーツイニシアティブ・特任講師)、古橋 牧子(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科・学生(博士課程))

期間

2021年4月~2022年3月(1年間)

目的

 ベトナム紅河デルタに位置するバッコック村の長期村落調査データベースの拡充を継続しつつ、当該データベースの高度利用を通じて、2017年までのおよそ20年にわたる調査村の社会的・経済的な変容を分析する。
2019年度、2020年度の共同研究では、1993年以来実施されている村落調査の記録をもとにしたデータベースを構築注1するとともに、360度定点観測写真注2を用いた景観変化の分析を行ってきた。本年度は、このデータベースの根幹部分である調査村の一集落の世帯データを利用して、人口動態、親族ネットワーク、土地利用、生業・就労について、それぞれの長期的な変化と相互連関を分析する。この分析をとおして、高度経済成長と都市化の継続とともに、急速な高齢化が進んでいる紅河デルタ村落社会の現状を明らかにする。
加えて、この分析過程で参照される記述資料や画像資料を、データベースへと連携させ、長期村落データベースとしての拡張を引き続き図る。

注1:1995年以来五次にわたってバッコック村の一集落で実施されている悉皆調査のデータについて、調査年をまたいだ個人(1004人)および世帯(211世帯)を同定したパネルデータ化を完了させるとともに、別個の家族関係の聞き取り情報から、当該集落内の基本的な親族関係のデータベース化が完了した。
注2:調査村29地点について1996~97年と2016~17年に撮影された画像資料。

研究実績状況

研究成果の概要

 

公表実績

研究成果公表計画, 今後の展開等

 

 

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