メコン川流域における生態地域主義の生成と変容
代表
橋本 彩(学習院女子大学国際文化交流学部・准教授)
共同研究員
橋本 彩(学習院女子大学国際文化交流学部・准教授)、岡田 知子(東京外国語大学大学院総合国際学研究院・准教授)、平松 秀樹(京都大学東南アジア地域研究研究所・連携准教授)山本 博之(京都大学東南アジア地域研究研究所・准教授)Phollurxa, Khamphuy(ラオス国立大学文学部・准教授)、Van, Sovathana(王立プノンペン大学人文社会学部・教授)、
Boonkhachorn, Trisilpa(チュラーロンコーン大学文学部・准教授)
期間
2021年4月~2022年3月(1年間)
目的
東南アジア大陸部の5か国にまたがる国際河川であるメコン川は、全長5千キロ近い世界有数の大河であるが、2019年に記録的な水位低下が見られ、生態環境や地域住民の生活に対する深刻な影響が懸念されている。メコン川の上流には中国国内に10以上のダムが作られており、水位低下とダムの因果関係を疑う声もあるが、域外大国である中国を含めた問題解決のための場は十分に機能していない。
本共同研究のメンバーは、ラオス、カンボジア、タイを対象に、2019年度に現地協力者である伝承・文学研究者の協力を得て伝承・文学作品である『12人姉妹』を分析し、2020年度には現地協力者である映像制作者の協力を得て映像作品『メコン2030』を分析し、それぞれの作品を通じた3か国の相互認識およびそれを通じた自己認識について検討してきた。本年度は、これまでの研究を踏まえて、経済開発と環境保全、国内格差の是正と国際協調、宗教的価値の共有と文化的多様性の3つの観点から、ラオス、カンボジア、タイの人々がメコン川流域社会をどのように認識し表象してきたかを明らかにする。
研究実績状況
研究成果の概要
公表実績
研究成果公表計画, 今後の展開等