貴志 俊彦

きし としひこ
貴志 俊彦  KISHI Tosihiko
東南アジア地域研究研究所 副所長・教授

 

専門分野

日中関係史、東アジア情報・通信・メディア史研究、移民研究

 

研究内容

近現代の東アジア地域に関するさまざまトピックを、地域研究と国際関係論の方法論を援用しつつ、文献実証学的研究を進めています。近年はとくに、通信・メディア史、移民研究を通じて、東アジア地域の比較分析を試みるとともに、非文字資料研究の可能性を模索しています。
また、東アジア地域に関する史資料情報の共有化も試みています。日本に所蔵されている史資料を用いたデジタル・データベースを構築することを通じて、地域研究に役立つ情報・データを日本から世界に向けて発信することを重視しています。

 

略歴

兵庫県出身。島根県立大学教授、神奈川大学教授などを経て、2010年4月に京都大学地域研究統合情報センター教授、2017年1月より現職。日本学術会議第24期連携会員(史学委員会・地域研究委員会:2017.10-2020.9)、公益財団法人東洋文庫客員研究員、慶應義塾大学東アジア研究所研究員、広島史学研究会県外評議員などを兼任。

これまで、日本学術会議第20~23期連携会員(地域研究委員会・史学委員会)、京都大学東南アジア研究所非常勤講師、人間文化研究機構現代中国地域研究プログラム現代中国研究資料室員、日本歴史学協会国立公文書館特別委員会委員、国際日本文化研究センター共同研究員、東京外国語大学AA研共同研究員、早稲田大学ブリティッシュ・スタディーズ研究所客員研究員、神奈川大学経営学部・経営学研究科非常勤講師、鳥取大学大学院教育学研究科非常勤講師などを歴任。

主要業績

貴志俊彦 2017 .  中国大陸の歴史・現在がわかる本 第1期第1巻(20世紀前半の中国)かもがわ出版
貴志俊彦・白山眞理編著 2016.  京都大学人文科学研究所所蔵 華北交通写真資料集成 全2巻(論考編、写真編)国書刊行会
貴志俊彦・川島真・孫安石 2015.   増補改訂 戦争・ラジオ・記憶 勉誠出版社
貴志俊彦・山本博之・西芳実・谷川竜一 編著 2015. 記憶と忘却のアジア 青弓社
貴志俊彦 2015. 日中間海底ケーブルの戦後史―国交正常化と通信の再生 吉川弘文館
貴志俊彦監修 2014.   中国占領地の社会調査Ⅱ[政治・経済編] 第28巻~第36巻(都市インフラ調査)近現代資料刊行会
貴志俊彦 東アジア流行歌アワー 2013. ―― 越境する音 交錯する音楽人 ――岩波書店
貴志俊彦編 2013. 亀田治メモランダム(旧KDD同軸海底ケーブル建設事業覚書)(CIAS ディスカッションペーパー・シリーズNo.29;東アジア地域研究モノグラフ・シリーズⅠ)京都大学地域研究統合情報センター
貴志俊彦・松重充浩・松村史紀 編著 2012.  二〇世紀満洲歴史事典