原 正一郎

はら しょういちろう
原 正一郎  HARA Shoichiro
東南アジア地域研究研究所 副所長・教授

 

専門分野

情報学

 

研究内容

地域情報学(Area Informatics)の創成と資源共有化システムの構築を目指した研究を進めています。特定の地域について異なるテーマ(視点)から得られた情報を総合的に研究する、あるいは同一テーマについて地域間で比較研究する、このような研究を支援する情報モデルやシステムの開発が目標です。ところで多様な地域研究資料を扱う上で、時間と空間の情報を無視することはできません。そこで地理情報システムに興味を持って、研究を進めています。様々なデータを時間や位置に基づいて表示したり、並べ替えたり、重ね合わせてみると、それまで見えにくかった現象の相関関係が浮き上がってくることがあります。ここ2、3年は、地理情報システムの開発、地名辞書などのシステム構築を行い、その適用例として、歴史史料の記述から時間や位置に関するデータを抽出・数値化し、地理情報システム上で統合して解析する作業を続けています。今後は、これまでの地域健診における経験とGISや統計手法などを組み合わせ、健康に関する国際比較などの研究を展開してみたいと考えています。

 

略歴

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了、学術情報センター 助手、国文学研究資料館 助教授を経て、2006年8月から現職。

 

主要業績

1. 原正一郎,杉森裕樹,古海勝彦 他. 2003. 「健診情報ための電子的交換規約」,情報知識学会誌,Vol.12, No.4, 32-52.
2. 原正一郎,安永尚志. 2002. 「国文学支援のためのSGML/XML データシステム」,情報知識学会誌, Vol.11, No.4, 17-35.
3. Hara Shoichiro, Yasunaga Hisashi. 1997. “Markup and Conversion of Japanese Classical Texts Using SGML In the National Institute of Japanese Literature”, D-Lib Magazine, July/August 1997 (http://www.dlib.org/dlib/july97/japan/07hara.html).
4. Hara S., Sawai K., Nakamura S. et al. 1989. “An Application of Optical Cards to Mass Health Examination”, Proc. 6th Conf. MEDINFO, 1164-1168.
5. Hara S., Tanaka H., Furukawa T. 1986. “Fluid Th erapy Consultation System (FLUIDEX)”, Automedia, Vol.7, No.1, 1-16.